全国脊髄損傷者連合会 山形県支部 脊損山形

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『萌え出ずる可能性が、ここに!』

押切圭子

 2018年4月23日(月)に、米沢市の九里学園高校で福祉学習講師を務めて来ました。およそ一年間の授業で、福祉・介護における専門性の高い知識を学び、初任者研修取得に向けた特別なクラスです。その中で、障害当事者の体験を聴く時間が設けられており、毎年、新3年生を前に話をさせていただくものです。



 今年は、このクラス始まって以来、男子生徒の人数が女子を上回るという嬉しい傾向に、時代の流れを感じました。

 こちらの学校は、バリアフリー設備が整っており、快適に過ごすことが出来るのですが、生徒たちはその存在すら認識しておらず、玄関のスロープも今日知った…と言う人ばかりでした。車いす介助の体験においても、ちょっとした段差やガタボコに阻まれるということを体感したようです。

 今まで接点を持つことがなかった車椅子ユーザーとふれ合うことで、十分に意識付けがされたことでしょう。




 この体験授業が、「共生(ともいき)」の21世紀の担い手となる高校生にとって意義深く、思いやり、支えあう社会を目指すきっかけであったら幸いです。