福島の団体が青色塗装の視察に来る!
《障害者に優しいまちは》
(福島の団体が駐車スペース視察) 鶴岡 (10月11日付 荘内日報より)
福島県身体障害者福祉協会双葉支部(松本正文支部長)の関係者が9日、鶴岡市を訪問し、同市櫛引情報センターで障害者用の駐車スペースを青色に塗り替える作業を視察した。
福島県では、身体障害者用の駐車スペース利用者を明確にし、本人に利用証を交付する「パーキングパーミット制度」の来年度施行に向けて取り組みが進められている。
スペースを区別するため一部の民間企業、大型量販店などで駐車場の一部を塗り替えているが、全体への広がりを欠いており、スペースの色も緑や黄色などが用いられ統一されていないのが現状という。
一方、山形県は2005年から全国脊髄損傷者連合会山形県支部(吉田七百子支部長)が中心となり県内各地で駐車スペースの塗り替え運動が進められている。
スペースの色は国際モデル基準の濃いブルーで統一。
昨年6月にはスペースの適正利用を目的にパーキングパーミット制度を参考にした「障害者等用駐車施設利用証交付制度」が施行された。
福島県の同支部では、東北圏で先進的に駐車帯の塗り替えを始めた山形県のうち、特に運動が盛んな鶴岡市を参考にしようと視察を決めた。
この日は松本支部長など3人が櫛引情報センターを訪問、全脊連山形県支部会員の小林光雄さん(鶴岡市)からペンキのメーカーやローラーなど作業道具の説明を受けながら同センターの職員たちがスペースを青く塗り替える様子を興味深く見守った。
松本支部長は「作業は思ったよりも簡単にできるようだ。ボランティアスタッフから協力して貰えれば、すぐに取り掛かれると思う。いずれは各駐車場の管理者から自主的に塗り替えて貰い、運動が福島県内全体に広がっていけば」と話していた。