全国脊髄損傷者連合会 山形県支部 脊損山形

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『NASVA職員向け研修会』への参加報告


 以前より『独立行政法人自動車事故対策機構』通称『NASVA』山形支所の伴野さんから講師派遣をお願いされていた、NASVA職員向け研修会が11月4日(水)13時30分から天童市にある《山形県トラック協会》会議室で開催されました。

 この日は仙台主管支所宮澤支所長、大栗次長、平田山形支所長始め東北管内各支所合わせ12名の方々の出席、ソーシャルデスタンスに十分配慮しての研修会でした。




 講師は山形県支部で会計を担当しNASVA介護料を受給している寒河江市の山田沙樹さんと、同じく介護料を受給している米沢市の鈴木敏一さん、連合会理事である私(小林)の3人が務めさせて頂きました。

 初めに山田さんは自身が20歳の時の交通事故の状況と、その後の自身の葛藤、家族や周囲の方々に対する思いと現在の心境を話されました。




 

 山田さんは「1秒前までの日常が一瞬で吹き飛んでしまい、人生を一変させてしまうのが交通事故」と「運転していた友人への声掛けしなかった自身の後悔」「その後家族等周りの方々の人生までも変えてしまった」事。交通事故の恐ろしさを強調されました。

 しかし現在は「車椅子生活の大変さ」はあるが「家族、友人、脊損会、NASVA等多くの方々に支えられ生活出来ていることに感謝している」と話されました。

 最後にNASVA職員の皆さんに「絶対に事故は起こさせない活動」「当事者との積極的なお話し」「身近な家族や仲間を大切に」とお願いし終了しました。



 

 続いて鈴木さんは「自分の不注意での交通事故だったので全て諦めていたが、NASVAの事を教えて頂き、現在受給出来ていることに感謝」と共に「もう少し早く知っていたら、状況が変わっていた」と。そして職員の皆さんに「NASVAを知らない方がまだ居ると思うので広報活動をしっかりやって欲しい」と話されました。

 最後に私は全脊連と山形県支部のあゆみと活動の成果。全脊連で国の委員会に出席している状況等を話し、「健常者も障害者もない共生社会実現」にむけて活動していることをお話しました。

 又『全面青色塗装活動』の話と共に、利用証を受けているが必ずしも3.5mが必要でない方向けの『ダブルスペース』についてお話ししNASVA職員へ理解頂く事としました。

 NASVAで準備頂いた我々への質問に対する回答も含み、当初予定した時間を少しオーバー16時少し前に研修会を終了しました。