全国脊髄損傷者連合会 山形県支部 脊損山形

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『第16回総会おきなわ大会』報告

 今年度の連合会本部『第16回総会おきなわ大会』が6月9日(金)~11日(日)に沖縄県那覇市で行われました。
 山形県支部から本部理事として出席した私(小林)始め、中島支部長、羽角副支部長、押切鉄雄さん、吉田七百子さん、勝木克己さん計6名の会員と付添介助4名、大蔵村から同行参加された2名合わせ、総勢12名でした。
 一行は、9日午前10時半頃までに各自の車で仙台空港に集合しました。
 搭乗手続きを終え、定刻11時45分に離陸、約3時間の飛行の後、午後3時少し前那覇空港に到着しました。
 沖縄県支部で準備したノンステップバスで大会会場へ。



 今回の大会では3本の講演会が計画され、初日9日に行われたのが地元の坂井大高弁護士による『交通事故対策について』でした。
 我々、車椅子常用者が交通事故に遭い、それ以前の状態より悪くなる加重障害を負い、苦労されている会員がいます。
 坂井弁護士は自身が関わった例を挙げ、弁護士の役割や保険制度について説明されました。
 結論として、「任意保険に加入する事は勿論、《弁護士費用特約》をつけましょう」と言う事でした。
 早速、自宅に帰って確認したら私の車には特約を付いていました。家族で1台特約が付いていれば家族の他の車も対象になるそうです。
 10日は10時から大濱代表理事の挨拶に続き2本目、厚労省内山博之課長による『障害保健福祉施策の動向』演題による講演。



 障害保健福祉施策の歴史、現在の仕組みや利用者数の推移、福祉サービス予算の推移などの説明で始まり、平成30年度の改定では介護保険と障害福祉制度に共生型サービスが追加される見通しであることを話されました。
 又、相談支援を充実させるため《主任相談支援専門員(仮称)》の創設が検討されている事も報告されました。
 80頁超の資料でしたが、時間が限られていることもあり、質問の時間がなかったのが残念でした。

 3本目の講演は内閣府、谷口雄介参事官補佐による『障害者権利条約と差別解消法について』


 従来の「障害」の捉え方「医学モデル」から、障害者権利条約で障害者が日常生活・社会生活において受ける制限は、社会の様々なバリアと相対する事によって生ずる「社会モデル」と言う考え方である事の説明から始まり、具体的な例を挙げてお話されました。
 又、昨年4月に施行された「障害者差別解消法」の説明では、特に「合理的配慮」について詳しく説明頂きました。
 NGの中で「もし何かあったら」「先例がありません」の言葉で断る事は避けた方がいい。と言う説明には、今までにそんな例があったことを思い起こされました。

 午後1時半からの式典では、仲根健作沖縄県支部長の歓迎挨拶に続き、県知事と那覇市長それぞれの代理人の祝辞に続き、地元選出の宮崎政久衆議院議員等が挨拶されました。



 又、連続してお出で頂いて居る桝屋敬?衆議院議員が今年も来られ、挨拶されました。



 その後、定期総会が開会され議長に仲根さん、副議長に次年度開催石川県支部田中支部長が選任され進行されました。



 いくつかの質問がありましたが、理事選任、次回開催石川県大会も含み上程された全議案が承認されました。
 総会終了後に行われた臨時理事会で大濱さんが理事長に、安藤さんが事務局長兼務の副代表理事、他業務執行理事の指名が大濱さんよりあり、全会一致で承認されました。

 総参加者数120名超の今回の『おきなわ大会』。
 18時半から行われた交流懇親会は、会場内を車いすで自由に動けない程多くの参加者が、泡盛利き酒や障害者自身での演奏会などのアトラクションを見ながら楽しみました。  (文責 小林)