全国脊髄損傷者連合会 山形県支部 脊損山形

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障害を理由とする差別の解消に向けた地域フォーラム
「障がいのある人もない人も共に生きる社会づくり県民大会」報告

押切圭子 

 『障害者差別解消法』が平成28年4月1日に施行されました。

 6月2日(木)山形ビッグウィングで、内閣府、山形県の主催のもとに掲題会が行われ、当支部会員を始め県内の障がい当事者、福祉従事者、行政、ボランティアなど、多くの参加者が集い、学びました。

 オープニングを飾ったのは、山形心体表現の会によるダンス披露。

 内閣府 坂本大輔氏、吉村美栄子知事のあいさつに始まり、山形県の取り組み状況や民間事業者の実践報告がなされました。(上山温泉旅館でのバリアフリー化への苦悩・工夫、そして、舟形マッシュルームでの障がい者雇用の実例)

 また、心のバリアフリー推進員の紹介が行われ、中島支部長が認定証を授受されました。

 「共生する山形の実現に向け みんなで頑張りましょう」と会場全体で唱和し、障がいを理由とする差別の解消宣言を高らかに行いました。

 坂本氏の基調講演で、本法律についての説明が行われた後のパネルディスカッションでは、コーディネーターに平塚市福祉部の又村あおい氏を迎え、明蓬館高校共育コーディネーターの南雲明彦氏、サポートセンターおきたま相談支援専門員の平間みゆき氏、さくらんぼ共生園園長の木村久夫氏 3名のパネリストが、それぞれの立場、経験談を交えつつ、わかりやすく法律に当てはめながら論じてくださいました。

 今回、こうして法律として明文化されましたが、実はこれまで私たちが生活の中で行ってきたことのすべての気がします。周囲の方たちが何気なくサポートしてくださる、一つ一つがベストな配慮であることに改めて気付かされました。ごく普通であるべき事項が、初めて法律に定められたこの機会を大いに活用し、社会への理解を深める絶好のツールとしたいものです。私たちも今まで以上に自ら発信する力を持ち、甘えることなく日々を過ごしていかなければ…と肝に銘じた県民大会でした。

 参加された皆さん、お疲れ様でした。