全国脊髄損傷者連合会 山形県支部 脊損山形

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山形県知事との懇談会

 11月7日、山形県身体障害者福祉協会主催による『山形県知事と身体障がい者との懇談会』が山形県リハビリセンターで開催され、障害別団体として発言してきました。
 当日は、身体障害者福祉協会の評議員と団体別長が県内各地から集まりました。
 ただ、知事が滞在できる時間が1時間と短いこともあり、事前に発言者を決め、内容もテーマ《バリアフリー、防災》と決まっていて3~5分以内。
 何度か事務局とやり取りを行い、当日に臨みました。

 私の発言は以下の通りです。

 ご紹介頂きました、全国脊髄損傷者連合会山形県支部長で鶴岡から来ました小林光雄と申します。
 私は11年前、もう少しで12年目にはいりますが、仕事中の事故により障がいを負い、車いすでの生活となりました。
 排便や排尿等、生活のすべての面で大変ではありましたが、家内や家族の協力もあってなんとか自分で解決しています。しかし、家族の協力があっても自分で解決できない仲間が多くいることを知り、「少しでも役立ちたい!」との思いで活動して来た結果が、今このように発言する機会を得ております。

 さて、バリアフリーについてですが、吉村知事さんには、一昨年藤島庁舎での青色塗装を見て頂きましたが、その後もスーパーや官公庁に会員自ら出向いて、青色が薄くなっている駐車スペースについて、管理者に了解を得、塗り直し行う活動を続けております。また、県では全国で2番目に駐車施設利用証制度を始めていただきましたが、まだまだ不正駐車をされる方も多く、制度を理解していない人が多いのが現状ですので、どのようにしたらいいか、行政とも相談しながら、改善を図っていきたいと考えております。

 また、テーマの防災についてですが、東日本大震災では、東紅苑をいち早く福祉避難所にして頂き、会の宮城県支部の方たちが震災4日目には東紅苑に来ることが出来、今でも大変感謝されています。仲間を代表して心からお礼申し上げます。
 「一般避難所、特に体育館などに避難された障害者は大変過酷なものがあり、東紅苑に来ることが出来た人は幸運だった」と言われ、障がい者にとって、いかに福祉避難所が必要か、痛切に感じた所です。我が県でも、いつ大きな地震がおきてもおかしくない状況と聞きますので、日頃から障がいを持つ方や、高齢者等の受け入れが可能な福祉避難所の指定について、身障団体全体の取り組みとして、市町村等に強く働きかけていく必要があると考えています。

 また、福祉避難所等の情報の伝達や安否確認は、会員には早期に伝えられたようですが、会員以外の方は、どうだったのか、検証が必要なのではと感じております。他にも、障がい者の防災については、様々な心配がございますが、各団体でニーズが異なりますので、ぜひ、身障協会が中心になって検討会を開いて欲しいと思いますし、県におかれましても、是非ご協力をお願いし私の発言と致します。ありがとうございました。

 結果、吉村知事からは「不正駐車についての啓発活動について障害者の方たちだけでなく、一般の人たちと共に取り組むにはどうしたらいいか考えていきましょう」とお話がありました。
 利用証制度については、6年目を迎えているのにまだ1件の施設登録もなされていない市町村がある現実に対し「山形県支部の活動をもう一度見直し、直接請願要望等を行わなければならない!」と痛感しました。