全国脊髄損傷者連合会 山形県支部 脊損山形

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モンテディオ山形 VS 大分トリニータ 絶叫観戦レポ!

押切圭子

 頸損部の今年度最大のイベントである、『サッカーJ1観戦』は、秋晴れの10月3日(土曜日)にNDソフトスタジアム山形(天童市)で実施されました。阿部憲史頸損部長の呼びかけに会員7名と介助者9名が、現在15位、われらがモンテディオ山形のJ1定着を信じて観戦に臨みました。 スタジアム周辺には、県内外から訪れた8000人を超すサポーターらが、グッズを買い求めたり、地元グルメに舌鼓を打ちながらキックオフまでの時間を思い思いに楽しんでいました。

 会場駐車場は、関係者や身障者ドライバーのために広いスペースが用意されており、又、観覧席へは関係者ゲートからスタッフが誘導してくれて、安心・スムーズに入場することができました。そして付添者一人までは無料というのもうれしい優待です。メインスタンドに上がると、一面に広がるグラウンドの芝が私たちを迎えてくれました。昨日までの雨のおかげでいっそう青々としたピッチにウロコ雲ただよう秋空がベストマッチ。気温も23℃と申し分ない観戦日和に、「あっぱれ、晴れ男!!」と申し上げたいです。両チームの選手たちの練習風景やサポーターの応援フラッグを眺めテーマソングを聴くと、次第に沸きあがる興奮と期待を抑えきれない思いでした。が、敵も背水の陣で向かう気合十分の大分、序盤はやや劣勢の感が否めない展開に、ヒヤヒヤ場面の連続。我が車椅子応援団席も「やばい!やばい!」「あぶな~い!!」「ぎゃ~!」と絶叫続出でした。小林支部長いわく「なんだか大分のほうが人数多いみたいに見える。」・・・・・確かに山形の選手と比べるとガタイも大きいし、動きもダイナミックに・・・・見えてきます。いや、まさか、そんなはずはないと心を奮い立たせ、初めて聞く応援コールを必死に真似て拍手を送る私でした。そんな期待に応えてくれたのは命がけでピンチを救ってくれたゴールキーパーの清水健太選手です。もうだめかもしれない窮地を何度もスーパーセーブではじき返してくれたのです。個人的には本日のMVPは彼だと思っていますね。後半は、山形の勢いが増し、阿部頸損部長の「もっと撃って行け~!」の声援(指示?)どおり、果敢なシュートも多く見受けられました。攻め行くときのサポーターの歓声は怒涛のごとく盛り上がり、外れたときの落胆の溜め息は残響のように響き渡り・・・・その一体感に鳥肌が立つほど感激しました。いくら世界的なゲームをテレビで観戦してもこれほどまでの感動は覚えないでしょう。結果は0-0の引き分けでしたが、もはや残留争いなど度返しした素晴らしい試合観戦に参加者一同満足の表情だったように感じます。

 

 モンテディオ山形の選手には残りの試合も歩みを止めることなくJ1定着に向けて全力で突き進んでいただきたいものです。 最後に、遠く大分から山形まで駆けつけた大分トリニータの熱きサポーターの皆さんに深く敬意を表しまして、レポートを完了します。